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キング・オブ・ハイ・F [断腸日記]

最近音楽話題から遠ざかってるなあ、このブログのジャンルは一応音楽だし。
とぼんやり思っていたら、ふとテノールのウイリアム・マッテウッツィ(William Matteuzzi イタリアボローニャ出身、1957-)のことを思い出した。
かなり前(15年以上前)に彼のリサイタル宣伝文句に ”キング・オブ・ハイ・F - 奇跡のテノール” とあって、すごく興味をひかれて聞きに行くことにした。ちょっとキワモノ的な感じがして怖いもの見たさもあり、かなり期待もしていた。
リサイタルは中ぐらいのホールで、プログラムはロッシーニドニゼッティ、ベルリーニ、トスティなどのイタリアオペラや歌曲が中心。レパートリーでわかるように比較的軽い声だが、これが本物のベルカントなんだろうなという美しい声。当時は私は合唱を始めておらず、ただ鑑賞する立場だったので発声とかよくわからなかったが、その演奏にどんどん引き込まれていった。
最初の数曲の時点で、決してキワモノではなく世界レベルの優秀なテノールということが窺い知れた。ルックスはただのイタリアのおじさんだったけど。
アンコールになり、1曲目は「女心の歌」で彼のオペラでのレパートリーではないのだろうけど、堂々とした歌いっぷりと声量で圧倒する。最後のffではこちらの体が共鳴でビリビリ振動し、鳥肌が立つ思いだった。
次にハイCが連発する「連隊の娘」で軽々とハイCを歌い、ラストはハイFで締めくくる。また鳥肌である。

彼の場合はハイFをファルセットでなく、実声でしかも音楽性を損なわずに出し切るのである。キング・オブ・ハイ・Fの異名はここから来たのだが、これは日本人が勝手に付けただけである。
解説によると、小さい頃からマリア・カラスの真似をしていたら自然に出るようになったそうだ、自然に・・・ねえ。

彼はその当時すでに有名なオペラハウスに出演し、名盤といわれるようになるCDの録音にも数多く出演していた。
さて、今はどうしているんだろうとネットで調べてみると、近年は指導活動がほとんどとのことで、毎年日本にも来ているとの事。さらに調べると昨年は昭和音大で声楽公開レッスンを開いた。
その申込書の冒頭にマッテウッツィの言葉としてこうあった。
「ミケランジェロの様に彫刻できるようになるために必要なのは、手でも槌でもなく、芸術家としての脳、すなわち感性であることと同じなのです」
いささか日本語としては変なので語句を足して、
「偉大な歌手のように歌えるようになるために必要なのは声でも呼吸でもなく、芸術家としての脳、すなわち感性です。それはミケランジェロの様に彫刻できるようになるために必要なのは、手でも槌でもなく、芸術家としての脳、すなわち感性であることと同じなのです」とするのだと思う。

私のレベルに下げて考えれば、歌に何を込めて、何を伝えるのかはまさに感性の問題で感性がなければ歌にもなりえないということと思うが、自分の場合は時たまどころかいつも感性抜きになってしまう。
歌は感性だ!忘れないようにしよっと。


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 文京混声合唱団 kityです

合唱団のホームページを検索していたらこちらにたどり着きました。
私どもは昭和32年発足の合唱団です。発足のメンバーは降りませんが。笑
長く歌い続けて生きたいですね。
がんばりましょう。

by 文京混声合唱団 kityです (2010-03-16 18:18) 

sasaki-s

文京混声合唱団様、
コメントありがとうございます。
貴団に比べると歴史もレベルも子供のようなショコラですが、我々も長く歌い続けていきたいと思います。
よろしくお願いします。
by sasaki-s (2010-03-17 12:09) 

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