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Aura(アウラ) [雑感]

5月22日金曜日、仕事を終えて会社からの帰り道すぐ近くの交差点で信号を待っていると、女声アカペラによるトルコ行進曲が聞こえくる。
まだ見ていない国立西洋美術館のルーブル美術館展でも行こうと思っていたが、急遽予定変更で音のする方へ近寄ってみる。
その声の主は「Aura(アウラ)」という女声アカペラグループ、といっても自分にとっては初耳。
「建築のまち東京を開放する」open! architecture 2009 のオープニングイベントのミニコンサートだということ。
場所は日本橋三越本店と三井本館の間の江戸桜通り、今年竣工80年を迎える壮麗な古典主義建築のコリント式列柱を背景にして、夕闇に包まれていく中で5名の美しい歌姫が織り成すバロックの調べに酔うという趣向。(写真では一人休憩中)
aura.JPG
全部で9曲というミニコンサートではお得な内容で、オンブラ・マイ・フ(ヘンデル)やアヴェ・マリア(シューベルト)、ハレルヤ(ヘンデル)等の曲を並べながら、ラストの2曲は「四季」より春(ヴィヴァルディ)とトッカ-タとフーガ ニ短調(バッハ)という構成。素人の私が言うのもなんだがバロックの歌唱は本格的。ハーモニーがとても美しい上に個々の歌唱力も申し分無く、安心して音楽に身を委ねられた。
ソプラノ4人アルト1人の編成の中、特に印象に残ったのがアルトの歌声。ソプラノの華やかで装飾的な歌声に隠れがちだが、アンサンブルをしっかり支えて時には魅力的な低音が響く。改めて低域の重要さを認識する。しっかりした低域があることで、音楽の幅が広がり深みが増す。
ラスト2曲はまるで、声による弦楽5重奏のようだった。特にトッカ-タとフーガは、言葉(意味を持った)による歌ではあるが、言葉は重要ではなく声が楽器のようになる。ラテン語のよく知られた歌詞を用いているので歌詞の意味を強調して伝える必要がなく、言葉は主役の座から降りる。声は最高の楽器なのだ。
これらの曲を聞きながらふと思ったことは、合唱で究極的に目指すべきは声のオーケストラなのだということ。合唱とオーケストラの一番大きな違いは言葉の有無で言葉のもつ力は大きいが、それに頼ってはいけない。重要なのはメンバー全員がオーケストラのように声が響き合い一体化すること。それには互いの音をよく聞き合い、響きをしっかりと合わせること。気持ちがいいからといってff(フォルテシモ)で安易に声を張上げてはいけない。全体としてどう聞こえるかを常に考え感じながら自らの声をコントロールする。全員が力いっぱい声を出しても響きが合わなければただの騒音、響きが合えば8分目で声を出しても共鳴しあって大きく聞こえるはず。
そのためには自分の声という楽器を正しく美しく鳴らせることができる様に日頃からしっかりと練習によって磨いておくこと。

ちなみに「Aura(アウラ)」の公式HPはこちらです。
http://www.aura-official.com/


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